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◇なななの短編◇
第11章 さっぽろ雪まつり!(B,近甘,ᙠ)
「私……浩平くんと旅行出来て、本当に幸せ…」
「そ、そっか……良かった」
「…………浩平くんも、楽しい…?」
完全に赤面しっぱなしの彼氏に、追い打ちを掛けるように、彼女が上目遣いで尋ねている。
「あっ、当たり前だろっ……」
「っ……良かった……」
彼女の方も聞いておいて、そんな彼氏の答えに赤面している。
「俺はっ……愛花とならどこにいても楽しいしっ……」
………なんか…段々むかついてきたんだが…
片眉を上げて、若い二人を見る。
「あっ…ありがと…。私もだよ……っ」
……何を見せられてるんだこれは…
やっぱ若いというのはすごい。というか、性格の問題だろうか。
桜もあの子みたいに素直だったら──…
そんな事を考えて、頭を振る。
有り得ねぇな……。
頭の中でそう呟いていたら、バスの運転手が会場に着いたことを知らせた。