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◇なななの短編◇
第11章 さっぽろ雪まつり!(B,近甘,ᙠ)
隼人の写真を撮るために握っていたスマートフォンが突然鳴り出して、画面を見る。
「あ、愛花ちゃん」
画面をタッチして、耳に当てると、愛花ちゃんが、真希様!と私の事を呼んだ。
「うん、こっちの会場についた?」
『はい。今バスを降りたところで……真希様はどちらに?』
「えっとね。大きな方の雪の滑り台があるんだけどね?その前に写真を撮る用に少し高台みたいになってるところがあって……」
『あっ…!きっとアレかな?』
そう言っているのが聞こえて、私は後ろを振り返った。
そして、愛花ちゃんと浩平くんを探す。
『今、手を振ってます』
「あ、いたいた」
片手にスマホを持った愛花ちゃんとその後ろで、ハラハラと愛花ちゃんを見ている浩平くんが見える。
私は通話を切ると、そのまま愛花ちゃんたちに手を振り返した。