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◇なななの短編◇
第11章 さっぽろ雪まつり!(B,近甘,ᙠ)
雪の階段をゆっくりと降りて、愛花ちゃんたちに近付く。
「あ、愛花っ……そんなに走るとまた転ぶだろっ……」
駆け寄ってくる愛花ちゃんの後ろで、浩平くんがそんなことを叫んでいる。
お似合いのかわいいカップル。
梨子と亮くんは都合がつかなくて一緒に来れなかったけど、2人と一緒にこの雪まつり来れて、本当に良かった。
「うわぁ……本当に雪の滑り台ですね!」
「うん、愛花ちゃんたちも行ってきたら?」
首を傾げてそう提案していると、おねえちゃーーーん!!!と隼人の叫び声が聞こえて、振り返った。
「どうしたの?」
ワクワクが止まらない隼人の息が荒い。
「も、もう一回これ行って来ていい⁉︎」
そう叫びながら、今やったばかりの雪の滑り台を指差す。
「また行くのか……」
「だって楽しいんだもん!!!!」
呆れている光瑠さんの足を掴んで隼人がまた叫ぶ。
それを見て、愛花ちゃんと笑っていると、浩平くんが、あれは何だ?と首を傾げた。