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◇なななの短編◇
第11章 さっぽろ雪まつり!(B,近甘,ᙠ)
浩平くんの視線の先を見る。
ゴムボートのようなものに乗っている何人かが、わーーと叫んでいる。
あれは……
「スノーモービル?」
浩平くんがそう呟いた途端、そのゴムボートを勢いよく引っ張るスノーモービルが見えた。
「お姉ちゃんあれ乗りたい!!!!!」
「えっ、あれ?? 滑り台行くんじゃないの?」
「あれ乗りたい!!」
「………い、いいけど…」
あんなに何度もやって気に入ってたのに、心変わり早いなぁ……
そんなことを思いながら、私の服の裾を掴んでいる隼人に返事をする。
でも、あれ何人か乗れそうだし…
「光瑠さんも乗りません?」
私の提案に、あ?と光瑠さんが不機嫌に声をあげる。
「お前っ…俺を一体誰だと──」
「ねぇー!!!ひかるも乗ろ!!!」
「っ………」
おきまりのセリフを吐こうとしている光瑠さんを隼人が止める。