この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
◇なななの短編◇
第12章 なぁなぁな2人
ジャブジャブと水の音が激しくなるのと同じように、智の喘ぎ声が激しくなっていく。
樹は、智の胸の下を両腕できつく抱き締め、腰を振り動かしながら、欲と戦っていた。
吸い付く智の内股の肌の感覚。
それはたまらなく心地よくて、さらに智から出ている蜜も絡んでいるのが分かる。
が……──
「挿れたい…っ」
「はぁっ…あぁっ…」
「ともちゃんごめんっ…約束守れない…っ」
顔を歪ました樹は、大きく息を吐きながら、腰を智から離す。
「ともちゃん、こっち向いて……っ」
再び浴槽にもたれかかった樹は、智も片手を掴んで引っ張る。
いつもと違うそのシチュエーション。
やはり、我慢するなんてことは、出来ない。
嫌われる……?
理性も何もないその状況の中で、そんな考えが樹の頭の中を過る。