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第14章 ホワイトデースペシャル（bloʇbnilᙠ）

さらにタチの悪いキス魔である桜は、物欲しそうな顔で俺のことをじっと見つめている。


「あの………」


「ん？」


「……オムライスがいい」



………オムライス…ね。


そういえば前作ったらめちゃくちゃ嬉しそうに食べてたから…きっと好物なんだろう。



「……りょーかい」



なんとか、笑いそうになるのを堪える。

オムライスねだるってガキかっての。

まぁそんなこと言ったらあーだこーだと反発してくるから言わねぇけど。



「グリーンピース…いらないですからね」


「あのなぁ……いい加減そんくらい食べろよ」


「嫌です」



ますますガキだ。


わがままで、まるで反抗期真っ只中って感じの態度。


なのに愛らしく見えて仕方ないのは何故なのか。


「ん─────…」



触れた唇。


顔を交差させてその絡みを深める。