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◇なななの短編◇
第2章 冬の思い出(近くて遠い)
「あぁっ!そうだ!おねーちゃんっ!ツリーの飾り付けしなくちゃっ!」
雪ですっかり冷えた手で私の手を握りながら、隼人が言った。
「あれ…?それはこの前もうしたでしょ?」
不機嫌そうに歩く光瑠さんと要さんを見ながら、隼人に言うと、まだ終わってないよー!と隼人が言葉を返した。
「え?そうだっけ」
「うん、まだてっぺんのお星さまつけてない!」
あぁそういえば…
エントランスにある有川邸のツリーは大きくて…
星がつけられなかったから、また今度にしようって言ってたんだった。
「脚立か何かに乗らないと無理ねえ…」
私がそう呟くと、
隼人はあぁ!と何か思い付いたような声を出して、
前を歩く二人に駆け寄った。
雪ですっかり冷えた手で私の手を握りながら、隼人が言った。
「あれ…?それはこの前もうしたでしょ?」
不機嫌そうに歩く光瑠さんと要さんを見ながら、隼人に言うと、まだ終わってないよー!と隼人が言葉を返した。
「え?そうだっけ」
「うん、まだてっぺんのお星さまつけてない!」
あぁそういえば…
エントランスにある有川邸のツリーは大きくて…
星がつけられなかったから、また今度にしようって言ってたんだった。
「脚立か何かに乗らないと無理ねえ…」
私がそう呟くと、
隼人はあぁ!と何か思い付いたような声を出して、
前を歩く二人に駆け寄った。