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◇なななの短編◇
第16章 困る騎士(† 姫と剣 †)
「いつも、物足りないですか」
「っ…そういう事じゃな───」
突然に、リューイがグッと腰を引きつけて、私の中に挿れてきたので、私はびっくりしたのと同時に「はぁっ…」と大きく息を吐いた。
「っ……」
「りゅー…い…っ」
「乱暴にされるのが…好きですか」
真顔で、その茶色い瞳を妖しく光らせたリューイは、そう言いながら、揺さぶりを始める。
突然のことに目の前が弾けて、淫らに喘いでいると、リューイはこのまま私の胸に舌を這わせて、甘噛みをしてきた。
「んあぁあっ……」
「……やっぱり乱暴なのが…好きなんですね」
「ひあっ……んあっ…」
「っ………軽く噛んだだけで、下が締まりましたよ」
淫らだ…
我慢しないで欲しいくらいの気持ちで言った言葉なのに、予想できない行動に翻弄されていつもよりも体が興奮してしまっているのが分かる。
加えて、リューイも、気持ちよさそうに目を瞑って深く息を吐いているのが分かって、すごく嬉しくなった。
「また締まっ……」
「はぁっ…リューイ…っ」
私だけを見て、私を貪って、快感を求めている様が愛おしくて、私も抱きしめ返す。
やっぱり、たまらなく幸せだ。
「……すき…っ」
「ルシア……っ…」
好きと伝えると、未だに照れたような、そして嬉しそうな顔をするリューイが愛おしい。