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◇なななの短編◇
第4章 2013年2月9日(近くて遠い)
「坊っちゃんがちょうど隼人様くらいのお年かそれより小さいときのものです…」
やっぱり…
この写真は光瑠さんっ!?
私は再び写真の中の小さな光瑠さんを見た。
ムスッと不機嫌そうな顔…
知ってる…今もこの顔よくしてるもの…
「スケートをしていたら、派手に転びましてね、随分痛そうでしたが、泣くのを我慢してひたすら『ぜんっぜん痛くない!』って叫んでいた時の写真です…」
なにそれっ…
プッと私が吹き出すとと隣で愛花ちゃんもクスクス笑った。
「ふふっ…ご主人様らしい…」
「いつも何故か強がっていて…意地を張ってらっしゃるんですが、ちょっといじるとすぐに動揺する…
本当にかわいい方です…」
我が子のようにしみじみと古畑さんが言った。
取り巻く環境や人々…色々変わっても、光瑠さんの根本は変わってないんだ。
あれ…
じゃあ…っ
「隼人は光瑠さんみたいには…」
「なりませんよ。絶対に。」
ニッコリ微笑んだ古畑さんに、安心する私も私だけど…やっぱり、よかったと思っているのは事実だ。
やっぱり…
この写真は光瑠さんっ!?
私は再び写真の中の小さな光瑠さんを見た。
ムスッと不機嫌そうな顔…
知ってる…今もこの顔よくしてるもの…
「スケートをしていたら、派手に転びましてね、随分痛そうでしたが、泣くのを我慢してひたすら『ぜんっぜん痛くない!』って叫んでいた時の写真です…」
なにそれっ…
プッと私が吹き出すとと隣で愛花ちゃんもクスクス笑った。
「ふふっ…ご主人様らしい…」
「いつも何故か強がっていて…意地を張ってらっしゃるんですが、ちょっといじるとすぐに動揺する…
本当にかわいい方です…」
我が子のようにしみじみと古畑さんが言った。
取り巻く環境や人々…色々変わっても、光瑠さんの根本は変わってないんだ。
あれ…
じゃあ…っ
「隼人は光瑠さんみたいには…」
「なりませんよ。絶対に。」
ニッコリ微笑んだ古畑さんに、安心する私も私だけど…やっぱり、よかったと思っているのは事実だ。