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◇なななの短編◇
第4章 2013年2月9日(近くて遠い)
「隼人様はもっと面白い大人になりそうですね…」
面白い大人…
どんな人になるのかな。
すごく楽しみ…
隼人…
いつまでも…あなたは
『おねえちゃんっ!』って笑ってくれる?
「あぁ……真希…さ…ま……」
弟の未来に思いをはせていると、愛花ちゃんが部屋の扉を開けて外を見ながら呟いた。
「……どうかした?」
「急がないと…お正月の二の舞になるかと…」
「えっ…?それってどういう───」
「真希はどこだあ!」
私の言葉を光瑠さんの声が遮った。
嫌な予感がする。
そして、多分、それは当たっている。
「おぉ…ここにいたか…」
恐ろしいほどの笑顔。
頬は紅く染まり、身体が微かに揺れている…
これは…っ
泥酔バージョンの光瑠さんだっ…
「あはは、光瑠さんっ…どうかしました?」
そう言いながら、ジリジリと光瑠さんから離れる。
その間に古畑さんと愛花ちゃんは逃げるように部屋から出ていった。
そんなっ…置いていかないでよっ…
「真希…こっちへ来い」
面白い大人…
どんな人になるのかな。
すごく楽しみ…
隼人…
いつまでも…あなたは
『おねえちゃんっ!』って笑ってくれる?
「あぁ……真希…さ…ま……」
弟の未来に思いをはせていると、愛花ちゃんが部屋の扉を開けて外を見ながら呟いた。
「……どうかした?」
「急がないと…お正月の二の舞になるかと…」
「えっ…?それってどういう───」
「真希はどこだあ!」
私の言葉を光瑠さんの声が遮った。
嫌な予感がする。
そして、多分、それは当たっている。
「おぉ…ここにいたか…」
恐ろしいほどの笑顔。
頬は紅く染まり、身体が微かに揺れている…
これは…っ
泥酔バージョンの光瑠さんだっ…
「あはは、光瑠さんっ…どうかしました?」
そう言いながら、ジリジリと光瑠さんから離れる。
その間に古畑さんと愛花ちゃんは逃げるように部屋から出ていった。
そんなっ…置いていかないでよっ…
「真希…こっちへ来い」