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第1章 有川商事より読者様へお願い

「遅い！呼び出しておいて遅刻をするなっ！」


光瑠に怒鳴られると思っていた酒田は、まさかの要に怒鳴られて目を丸くした。


「す…みません。」



なんだ、
今日はNo.1、No.2ともに不機嫌なのか…


そんなことを思いながら、酒田は、光瑠を見ると稀に見る上機嫌な様子。


？


今日は光瑠と要は入れ替わったようだ。



「おはようございます。」


鈴の鳴るような声が聞こえて、そちらを向くと、真希が目に入って、
酒田はすぐに要が不機嫌な理由と光瑠が上機嫌な理由が分かった。



「真希さんまで…
すみません、お待たせして…」



酒田はそう言いながら、部屋の電気を消して
プロジェクターのスイッチをいれた。



「今日集まっていただいたのは、実は社長と副社長に関するアンケートの件についてでして…」



ペラペラと話す酒田に、光瑠がアンケート？と言葉を返した。



「えぇ、実は、ある方から依頼がありまして…
お二人の人気投票を行いたいと…」



「「はぁ！？」」



酒田の言葉に光瑠と要が口を揃えた。



「また、訳の分からないことを…そんな下らない依頼をするのはどこのどいつだ…」


焦る酒田に要が尋ねると、酒田はタブレットを開いて、えーっと、と画面をスライドさせる。