この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
◇なななの短編◇
第6章 バレンタイン(近くて遠い)
「ちょっとっ…待ってっ…」
緩く抵抗をしたら、はぁっと息を吐きながら、色気満載で見てくるから、トクンッと心臓が鳴った。
「っ…2秒なら待てる…っ」
2秒っ!?!?
短いよっ
「もう経ったな…諦めて食われろ」
「えっ」
そんなっ…
「抵抗するな…
お前は俺のものだ…」
こんなはずじゃなかったのに…っ
「バっ…バレンタインっ…」
「────バレンタインがなんだ」
あれっ?
すんなり動きを止めてくれたことに拍子抜けしながら、光瑠さんを見た。
「あのっ…光瑠さん甘いもの嫌いだから…代わりに何がいいかって…それを聞きたくてっ…」
眉間にシワを寄せた光瑠さんはしばらく考えたあと、うつ向いて頭を掻いた。
「……いい」
いい?
「何がですか?」
「……だから、チョコレートでいい」
「えっ?でも甘いもの…」
「その日だけは甘いものが食えるっ!!俺はそういう体だっ!!だから黙ってチョコレートを寄越せっっ!」
「……………」
緩く抵抗をしたら、はぁっと息を吐きながら、色気満載で見てくるから、トクンッと心臓が鳴った。
「っ…2秒なら待てる…っ」
2秒っ!?!?
短いよっ
「もう経ったな…諦めて食われろ」
「えっ」
そんなっ…
「抵抗するな…
お前は俺のものだ…」
こんなはずじゃなかったのに…っ
「バっ…バレンタインっ…」
「────バレンタインがなんだ」
あれっ?
すんなり動きを止めてくれたことに拍子抜けしながら、光瑠さんを見た。
「あのっ…光瑠さん甘いもの嫌いだから…代わりに何がいいかって…それを聞きたくてっ…」
眉間にシワを寄せた光瑠さんはしばらく考えたあと、うつ向いて頭を掻いた。
「……いい」
いい?
「何がですか?」
「……だから、チョコレートでいい」
「えっ?でも甘いもの…」
「その日だけは甘いものが食えるっ!!俺はそういう体だっ!!だから黙ってチョコレートを寄越せっっ!」
「……………」