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◇なななの短編◇
第7章 【近くて遠い書籍化記念】Trick or Sweet

ハロウィーンパーティーに向けて、手作りしたものたち。
中には要さんが手伝ってくれたものもある。
「で……サプライズ、と言うわけですけどどんなシナリオですか……?」
「僕が考えたんだけど!」
隼人はそう言うと、紙とペンを取り出して机に置いた。
「まず、光瑠が帰ってくるじゃん?」
ペンはキュッと音を立てて、紙の上を滑る。
光瑠さんがいつも怒っているからか、隼人はつり目の絵を描いた。
「そこに、トリックオアトリート!と仮装したお姉ちゃんが登場」
え。
「ちょっ、ちょっと待って……っ、私も仮装するのっ…!?」
そんな話は聞いてない。
青ざめる私に、要さんと隼人はニヤニヤといたずらっぽい笑みを浮かべていた。

