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◇なななの短編◇
第7章 【近くて遠い書籍化記念】Trick or Sweet


「パパのことびっくりさせたくない?」


「させたいっ!」


「じゃあ少しの間だけ、のんちゃんは風邪をひいてるってことにして?」



隼人の言葉に最初は目を輝かせていた望だったけど、だんだんと表情が曇ってきたのを見て、私はしゃがみ込んだ。


「どうしたの? 望」



私が話し掛けると、チラと視線を投げる。



そういうふとした時の表情が、光瑠さんに似ていてドキッとしてしまう。




「だって、うそはついちゃダメって……」



「…………」




不安そうに私の首にその小さな腕を通す。



こういう時、真っ直ぐに育っているんだなって安心する。




「これは、嘘じゃないよ、望。だって、最後には望が出てきて、パパは笑顔になるし、みんなで幸せな気持ちになるでしょ?」



「そうそう! のんちゃんが風邪引いたってママが言ったあと、パパは悲しむと思うから、そしたら、ケーキを持ったのんちゃんが、おめでとう!って言って出てきて?」



隼人は少し慌てたように望に説明すると、それでいいよね? とばかりの目配せを私にしてきた。







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