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◇なななの短編◇
第7章 【近くて遠い書籍化記念】Trick or Sweet
突然のことに驚きを隠せず声を上げた光瑠。
だが、坊っちゃんというその呼び方と、よく見れば見慣れた老人であることにハァッと深く息を吐いた。
「何の真似だ、古は──」
「トリックオアトリーーーーート」
「うわぁっっ…!」
突然の叫び声に光瑠は再び大声を上げる。
古畑の反対側には、大きくマントを広げたドラキュラが歯を剥き出しにしながら気味悪く笑っていた。
「なっ、なんなんだっ……」
しかし、このドラキュラもよく見れば見慣れたいけ好かない部下だ。
だんだんと怒りがわいてきた光瑠は、ワナワナとしながら、勢いよくドラキュラに扮している要に近付く。
と、その瞬間……
「一体なんなんだっ!お前た──」
「トッ、トリックオアっ……トリーきゃっ…」
「なっ、なんだっ……」
光瑠が勢いよく動き出したせいで、驚かそうと出てきた真希がぶつかってしまうと、そのまま勢いでバタンッと光瑠と一緒に倒れてしまった。
だが、坊っちゃんというその呼び方と、よく見れば見慣れた老人であることにハァッと深く息を吐いた。
「何の真似だ、古は──」
「トリックオアトリーーーーート」
「うわぁっっ…!」
突然の叫び声に光瑠は再び大声を上げる。
古畑の反対側には、大きくマントを広げたドラキュラが歯を剥き出しにしながら気味悪く笑っていた。
「なっ、なんなんだっ……」
しかし、このドラキュラもよく見れば見慣れたいけ好かない部下だ。
だんだんと怒りがわいてきた光瑠は、ワナワナとしながら、勢いよくドラキュラに扮している要に近付く。
と、その瞬間……
「一体なんなんだっ!お前た──」
「トッ、トリックオアっ……トリーきゃっ…」
「なっ、なんだっ……」
光瑠が勢いよく動き出したせいで、驚かそうと出てきた真希がぶつかってしまうと、そのまま勢いでバタンッと光瑠と一緒に倒れてしまった。