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◇なななの短編◇
第7章 【近くて遠い書籍化記念】Trick or Sweet
「なっ、大丈夫ですか⁉︎」
慌てた誰かが、パチッと部屋の電気を付ける。
いたたたたと、声を上げる真希と光瑠。
尻もちをついた光瑠の上にそれはそれは際どいメイド姿真希が乗っかった状態を見て、要はやれやれと息を吐いた。
「お二人とも! 大丈夫ですか!」
「お姉ちゃん! 光瑠! 大丈夫⁉︎」
「うっ…うん……」
真希が顔を上げると同時に光瑠も腰に手を当てながら、周りを見渡した。
心配そうに見つめるオレンジの塊と、ゾンビ……に扮した隼人。
そして、目の前には……
「ごめんなさい、光瑠さんっ……」
胸元もスカートの裾もそれはそれは際どいコスチュームを、身に纏った真希……。
「なっ……おまっ……」
突然の魅惑的な妻の姿に慌てる光瑠、そんな光瑠にお構いなく、真希は照れた表情をしながら、トリックオアトリートと、小さく呟いた。