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王子と専属メイドの戯れ
第7章 下校
「里音……なにをしてるの?」



後ろから澄んだ声が聞こえました。

振り向かなくてもその声の主がわかりました。



「光騎さま?!」



振り返るとそこには光騎さまが悠然と歩いてこちらに近寄って来るところでした。




後ろには女子の群れが…




わたしは慣れてしまったその背景もそこそこに、こんなところで会えた喜びが胸を占めていきました。



早くお会いしたかったから、玄関でお会いできるなんて嬉しいです!




満面の笑顔のわたしに比べて、光騎さまは厳しいお顔をされていました。




その目は隣の神崎さんに向けられています。




「………あれ…君のご主人か」



神崎さんは笑ってそう言いました。
ですが、先程の笑顔とは違う感じでした。



なんでしょう…違和感のある…冷たい笑顔。



「俺のメイドに何してる?」



光騎さまは高圧的に言いました。


なんだか光騎さまもいつもと様子が違います…


後ろにいる女子達がキャッとその言葉にざわめいています。



「何もしてませんよ東大寺先輩。保健室帰りの彼女を、支えてあげてるだけです」




あっ、そうでした…神崎さん…わたしの肩を組んでいたのです…


支えててくれたのですか…お優しいですね。



「保健室帰り?」



光騎さまはそう聞き返すとわたしをジッと見ます。



あっ、いけない…余計な心配をさせてしまうのでは…っ

ですが保健室に言った理由も上手くまとめられず、わたしはアタフタしてしまいます。





「あ、あの神崎さん!わたしは平気ですから…」



そう言って肩にある神崎さんの手からそっと抜け出しました。



神崎さんはわたしを見るとニッコリ笑います。


あっ…やはり、光騎さまに向けた笑顔とは…全然違います…。



優しい微笑みです。



「なら良かった。じゃあご主人にも会えたことだし、俺はお先に!」




そう言うと、手を振って神崎さんは先に玄関に向かわれました。



「あ、ありがとうございました」


わたしはその背中に一礼をしますが、後ろからすぐに呼ばれます。



「里音、こっちにおいで」



わたしは慌てて光騎さまの側にいきます。



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