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王子と専属メイドの戯れ
第7章 下校
「お疲れ様でした。光騎さま、里音さん」
東大寺家の送迎運転手の三井さんがうやうやしく頭を下げドアを開けてくれます。
「すみませんっわたしの仕事でもありますのに…」
いつもはわたしも光騎さまより早く到着してお迎えするのです。
「おきになさらず。この仕事までされては、私の仕事がなくなってしまいます」
三井さんは優しく声をかけてくれます。
わたしは微笑むと、光騎さまに席を促しました。
「光騎さま、どうぞ」
「ん。ありがとう」
光騎さまが乗車された後にわたしも続きます。
ドアを閉め、三井さんは運転席に向かいました。
切り取られた後部座席の室内で、わたしは2人きりになり、今日の様々な出来事を思い出せずにはいられませんでした。
ドキドキと心臓が静かに高鳴っていっていました。
前から光騎さまと2人きりの時はドキドキしましたし、嬉しくて幸せでした。
ですが、今は、違ったドキドキに緊張も入り混じっています。
なんだか、普通にお話が出来ませんでした。
東大寺家の送迎運転手の三井さんがうやうやしく頭を下げドアを開けてくれます。
「すみませんっわたしの仕事でもありますのに…」
いつもはわたしも光騎さまより早く到着してお迎えするのです。
「おきになさらず。この仕事までされては、私の仕事がなくなってしまいます」
三井さんは優しく声をかけてくれます。
わたしは微笑むと、光騎さまに席を促しました。
「光騎さま、どうぞ」
「ん。ありがとう」
光騎さまが乗車された後にわたしも続きます。
ドアを閉め、三井さんは運転席に向かいました。
切り取られた後部座席の室内で、わたしは2人きりになり、今日の様々な出来事を思い出せずにはいられませんでした。
ドキドキと心臓が静かに高鳴っていっていました。
前から光騎さまと2人きりの時はドキドキしましたし、嬉しくて幸せでした。
ですが、今は、違ったドキドキに緊張も入り混じっています。
なんだか、普通にお話が出来ませんでした。