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王子と専属メイドの戯れ
第7章 下校
車がゆっくり発車します。

わたしは落ち着かないこの状況を何とかしたくて少しおかしいテンションになってしまっていました。



「光騎さまっ、お飲み物はいかがですか?」



「ん…いい。喉かわいてないから」



「お腹はすいていませんか?クッキーが用意されてますよ」



車の中にはお菓子が毎回用意されているのです。

しかし、光騎さまはクールでした。



「いや…今はいいや」




なんだろう?なんだかお元気がない?



わたしばっかりはしゃいで…光騎さまの心境についていけてないなんて…


わたしは心配になりつつ、光騎さまをジッと見つめてしまいます。


その視線に気づいたのか光騎さまはわたしを見てクスッと笑います。



「どうした?里音」



「いえっ…すみません。なんでも…」

優しく聞いてくる光騎さまにそう言いかけるわたしです。

でも、すぐに思い直しました。



…なんでもなくないです!
光騎さまの心労があるのなら、それを手助けするのもわたしの仕事ですっ


わたしは意を決しました。

「ごめんなさい。光騎さまの元気がないようなので…気になって…」




わたしが想いを伝えると、光騎さまは不意を打たれたような顔をしました。


珍しい表情でした。



「え…あぁ……そう…か」

なんだか歯切れの悪い光騎さま。


「頼りにはなりませんが……わたしに出来ることはなんでもおっしゃって下さい…。光騎さま」


わたしは心からそう言いました。


光騎さまはそんなわたしをジッと見つめます。


光騎さまの綺麗な瞳にわたしの真心が届くよう、その瞳を見返しました。



無表情で眺めていた光騎さまは、そのままゆっくり微笑みました。
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