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王子と専属メイドの戯れ
第8章 宿題
「うっ……」


突然、光騎さまが小さくうめきました。

わたしは顔を上げて光騎さまを見ます。



「い、痛かったですか?光騎さま、すみませんっ」



「ちがうよ…そこ、ツボかなんかなの?効くね…」



慌てるわたしを慰めるように、光騎さまは苦笑しています。



「あっ、ここですか?」



「うん…もっとしてよ…きもちいいから」




わたしは光騎さまがうめいた場所をそっと押します。



「っあ……いいね……もっと……」




光騎さまはぐっと眉を寄せて、目を細めます。



わたしはそのため息交じりの声と表情に心臓が跳ね上がりました。




「あっ…あの…大丈夫ですか?光騎さまっ」



「里音…」



光騎さまは色っぽくわたしの名を呼ぶとまだ塗っていない右手をわたしに差し出しました。



「今度はこっちだ」




わたしはその手を取ると、ハンドクリームをまた塗り始めました。

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