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王子と専属メイドの戯れ
第8章 宿題
「里音…そこだ……っあ」


「うっ……いいね…」


「はぁ……里音……」





光騎さまっ………!




色っぽすぎます!!



わたしはその嬌声にも似た光騎さまの声に顔を真っ赤にして俯きながら、クリームをどうにか塗り終えました。





な、なんでわたしがこんなにドキドキしてしまうんでしょうっ!!





「ありがとう…里音」



「い、いえっ!では、次は髪を…」


わたしは立ち上がりトリートメント剤とドライヤーを手にとり、ソファの後ろに回りました。


光騎さまのヘアケアならどのプロスタイリストにも負けませんっ。




光騎さまの柔らかな髪にトリートメントを塗りドライヤーを当てました。



近すぎず、遠すぎず、髪の流れを作りながら光騎さまの頭に手を当て乾かします。



「お熱くないですか?」



光騎さまの顔が見えなくなって、少し気分が落ち着いてきました。



しっかりいつも通りに、光騎さまをお気遣いする余裕が出てきます。



「んーー大丈夫」


光騎さまはされるがまま、目をつぶりわたしに頭を任せて頂けます。





この時はなぜか無償に、光騎さまを慈しむ気持ちが高まります。




なんだか、いつもは凛々しく隙のない光騎さまが、甘えてるようで…


わたしのなんとも失礼で、勝手な話ですけどねっ

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