この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
王子と専属メイドの戯れ
第8章 宿題
えっと…ここの文法は……


ここの単語の意味は??



うーーーーん………???





わたしは英語が得意ではありません。



電子辞書で意味を調べながら、少しずつ訳していきます。



スラスラわかる場所もあれば、行き詰まり、ノートを見直していく作業が続くこともありました。




充てがわれたページは大量で、わたしは必死に頭をフル回転させました。





時間も忘れ、集中しすぎて隣の光騎さまの存在さえ気にならなくなる程でした。




えーーーー?

ここってどういうこと??




わたしはとうとう、ある1節で完璧に行き詰まり、どうにもこうにも、先に進めなくなってしまいました。





訳を書いていた手がしばらく止まり、その異変に光騎さまが変に思うほど長い間、わたしは考え込んでいたようです。





「里音…大丈夫?」



「えっ?」



ハッとして声を上げます。


考え込みすぎて、光騎さまの声かけにおかしな返事をしてしまいます。


横を見ると、優しくわたしを気遣う光騎さま。



「あっ、ええ……いや………その……」



里音さまの宿題の邪魔をするわけにはいきません!


ですが、わたしは全然大丈夫じゃないわけで…



しどろもどろするわたしに、光騎さまはクスクス笑います。



「さっきから難しい顔してる。わからないところは頼っていいんだよ?」



わたしの座っている椅子の背もたれに手をかけて、体をこちらに向ける光騎さま。



や、優しすぎますっ!



確かに光騎さまは外国に触れる機会も多く、英語にも長けているのは誰よりもわたしが知っています。



でも、メイドとして主人を頼るなんて……



「メイドとして、情けないです…」



わたしはボソッとそうつぶやきました。



光騎さまはそんなわたしに更に優しくこう言いました。



「今の里音は専属メイドじゃなくて…俺の可愛い後輩。ほら、メイド服も着てないしね」



「光騎さま………っ」


感激すぎて涙腺が緩みそうになります。


なんて他人想いのご主人様…



「俺のはひと段落したよ。里音の宿題教えさせてよ」



「…っはい!よろしくお願いしますっ!!」



わたしは思わず頭を下げました。
/92ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ