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王子と専属メイドの戯れ
第8章 宿題
えっと…ここの文法は……
ここの単語の意味は??
うーーーーん………???
わたしは英語が得意ではありません。
電子辞書で意味を調べながら、少しずつ訳していきます。
スラスラわかる場所もあれば、行き詰まり、ノートを見直していく作業が続くこともありました。
充てがわれたページは大量で、わたしは必死に頭をフル回転させました。
時間も忘れ、集中しすぎて隣の光騎さまの存在さえ気にならなくなる程でした。
えーーーー?
ここってどういうこと??
わたしはとうとう、ある1節で完璧に行き詰まり、どうにもこうにも、先に進めなくなってしまいました。
訳を書いていた手がしばらく止まり、その異変に光騎さまが変に思うほど長い間、わたしは考え込んでいたようです。
「里音…大丈夫?」
「えっ?」
ハッとして声を上げます。
考え込みすぎて、光騎さまの声かけにおかしな返事をしてしまいます。
横を見ると、優しくわたしを気遣う光騎さま。
「あっ、ええ……いや………その……」
里音さまの宿題の邪魔をするわけにはいきません!
ですが、わたしは全然大丈夫じゃないわけで…
しどろもどろするわたしに、光騎さまはクスクス笑います。
「さっきから難しい顔してる。わからないところは頼っていいんだよ?」
わたしの座っている椅子の背もたれに手をかけて、体をこちらに向ける光騎さま。
や、優しすぎますっ!
確かに光騎さまは外国に触れる機会も多く、英語にも長けているのは誰よりもわたしが知っています。
でも、メイドとして主人を頼るなんて……
「メイドとして、情けないです…」
わたしはボソッとそうつぶやきました。
光騎さまはそんなわたしに更に優しくこう言いました。
「今の里音は専属メイドじゃなくて…俺の可愛い後輩。ほら、メイド服も着てないしね」
「光騎さま………っ」
感激すぎて涙腺が緩みそうになります。
なんて他人想いのご主人様…
「俺のはひと段落したよ。里音の宿題教えさせてよ」
「…っはい!よろしくお願いしますっ!!」
わたしは思わず頭を下げました。
ここの単語の意味は??
うーーーーん………???
わたしは英語が得意ではありません。
電子辞書で意味を調べながら、少しずつ訳していきます。
スラスラわかる場所もあれば、行き詰まり、ノートを見直していく作業が続くこともありました。
充てがわれたページは大量で、わたしは必死に頭をフル回転させました。
時間も忘れ、集中しすぎて隣の光騎さまの存在さえ気にならなくなる程でした。
えーーーー?
ここってどういうこと??
わたしはとうとう、ある1節で完璧に行き詰まり、どうにもこうにも、先に進めなくなってしまいました。
訳を書いていた手がしばらく止まり、その異変に光騎さまが変に思うほど長い間、わたしは考え込んでいたようです。
「里音…大丈夫?」
「えっ?」
ハッとして声を上げます。
考え込みすぎて、光騎さまの声かけにおかしな返事をしてしまいます。
横を見ると、優しくわたしを気遣う光騎さま。
「あっ、ええ……いや………その……」
里音さまの宿題の邪魔をするわけにはいきません!
ですが、わたしは全然大丈夫じゃないわけで…
しどろもどろするわたしに、光騎さまはクスクス笑います。
「さっきから難しい顔してる。わからないところは頼っていいんだよ?」
わたしの座っている椅子の背もたれに手をかけて、体をこちらに向ける光騎さま。
や、優しすぎますっ!
確かに光騎さまは外国に触れる機会も多く、英語にも長けているのは誰よりもわたしが知っています。
でも、メイドとして主人を頼るなんて……
「メイドとして、情けないです…」
わたしはボソッとそうつぶやきました。
光騎さまはそんなわたしに更に優しくこう言いました。
「今の里音は専属メイドじゃなくて…俺の可愛い後輩。ほら、メイド服も着てないしね」
「光騎さま………っ」
感激すぎて涙腺が緩みそうになります。
なんて他人想いのご主人様…
「俺のはひと段落したよ。里音の宿題教えさせてよ」
「…っはい!よろしくお願いしますっ!!」
わたしは思わず頭を下げました。