この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
王子と専属メイドの戯れ
第8章 宿題
「………そう。わかった」


光騎さまは一息はいて、微笑し、そうおっしゃいました。




「でも……気を許すなよ。西園寺に」


「はい」


光騎さまはわたしの気持ちを汲んでくれました。

わたしの問題はわたしで解決します!



東大寺家と西園寺家で何があったのかは、光騎さまが語るまで、わたしは知る必要のないこと。





忠誠を誓ったのはこの方だけ。

わたしは黙ってついていきます!光騎さま!





頬にあった手が離れ、光騎さまはまた教科書に目を落とします。




「でも、これを書かれるなんて気を抜きすぎだぞ」



トントンと人差し指で西園寺さんのメモを叩きます。

その顔はいつもの涼しげで凛々しい笑顔です。



「うっ……申し訳ありません…」



光騎さまにご心配をかけたのは違わないもの…

わたしは肩を落とします。





「もっと気を引き締めてもらうために、精神力を鍛えようか。里音」




「精神力…ですか?」



いきなりのお言葉に、意図が読み取れませんでした。




「宿題はひと段落したと思うし、こっちにおいで」




確かに、分からないところは教えて頂きましたし、もう1人でも大丈夫でしょう。



光騎さまは勉強机を離れフカフカのソファに腰掛けました。



光騎さまがくつろがられる2人掛けのソファです。




わたしはそのソファの脇に立ちます。




「ここ、座って」


空いている側を叩きながら、わたしの腕を引きます。



「あ……失礼します」


光騎さまのソファにわたしが座るなんて恐れ多いです。


でも、これも命令です。




座った瞬間にフワッと弾むようにソファはわたしを受け入れてくれました。




いつも光騎さまがここで過ごされてると思うと、その香りに包まれているようで体が熱くなってきます。





でも、その感覚はひと時でした。



ドサッ





座って目線を光騎さまに合わせるやいなや、わたしは光騎さまに覆い被さられてしまったからです。

/92ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ