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余熱
第10章 深まる

先生の手に操られたわたしの指が、秘部を下から上へ撫で上げる。

「やぁ…っ

せんせ…っ」

はしたない声が漏れてから、それが自分の指に感じて出たものだと気付き、

操られていない手を口に当てようとしたが、先生に阻まれ拘束された。


「俺?俺触ってないよ。自分でして、感じてるんでしょ?」


そう耳元で指摘してくる先生の低い声。

吐息とともに耳の中に侵入してくるその声は、骨にまで響いてくるような心地がする。


「俺に触られてると思って、してごらん、自分で。」


重ねられていた先生の手が、そっと離れていく。


「俺がするとき、どこ触ってるか分かる?」


指を秘部に埋めたまま動かそうとしないわたしに、先生はそう尋ねてくる。

今指があるところより、もうちょっと上。

先生に集中的に擦り上げられた、あの場所は――。

そう思って指を上へ少し移動させると、


「あ...っ」


――見つけた。


びりっと体に電流が走り抜ける。

顎が上ずる。


「…そう、そこ。

そこを、俺はどう触ってた?」


ここを、先生は、円を描くように――。


そして、わたしの中指はその膨れた一点の上を、ゆっくりと動き始めた。

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