この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
余熱
第10章 深まる

「んん…はぁ…っあぁっ…ん…っ」
待ち望んでいた先生の指と舌に、
声が、蜜が、とめどなくこぼれていく。
大きすぎる快感に、腰が、脚が、震えていく。
波が押し寄せてきて、
わたしの腰を砕き、
さらっていこうとする。
わたしは抵抗するどころか、
その揺らめきに流されようとしている。
むしろ、流されてしまいたい、とまで思っている。
――教えてください。
海のもっと遠いところ、
もっと深いところのこと、
わたしに、教えてください。
教えて、
先生――。
「…本当に君は…」
耳を、体を、さわさわと愛撫するかのように聞こえる潮騒。
それに交ざって聞こえてきた先生の声。
「……いけない子だ」

