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余熱
第11章 横切る

"俺がするとき、どこ触ってるか分かる?"
ショーツの中に潜り込んだわたしの指は、
うっすらと生えた茂みを掻き分け、膨らみを見つけた。
"そう、そこ。"
そこを小刻みに擦ると、呼吸が乱れる。
目を閉じ、耳を澄ませる。
午前中の静かな自室に響く、自分の息づかい。
脳髄に響く、先生の意地悪な声色、わたしの耳元を湿らす息づかい――。
その二つの息づかいが交ざる。
二つが、交わる――。
「あぁ…っ」
じわ、と秘所が濡れる。
声が漏れる。
中指の動きが加速する――。
"そう…上手…"
「はあ…っ、せんせ…っ」
"俺?俺触ってないよ。自分でして、感じてるんでしょ?"
先生…
先生…っ
快感が爪先から上り詰めてきたその時、
――プルルル…
枕元のスマホが着信を知らせた。

