この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
余熱
第11章 横切る

手を伸ばしてスマホを取り、着信画面を見ると、


――祐からだった。


あたたかいココアを飲んでいる時のような安心感で、心が満たされる。

それと同時に、心の隅に落胆の色が微かに滲んだのを見逃せず、罪悪感が募る。

ためらっていると、着信音は鳴り止んでしまった。


…あれ、いつもならわたしが電話に出られなかった時は、必ずメッセージを残してくれるのに。


昨日のことを気にしているのかもしれない。


"祐、この続きして。"


"歯止め、きかなくなってもいいから。"


"わたしのこと、好きじゃないの?だから出来ないんでしょ?

わたしたちやっぱり、幼なじみのままの方が…。"


――よく言えたな、こんな挑発的なこと…。


そして、思い出す――。



"葉月のこと、好きだから…

大切だからこそ、できないんだよ…"



意味が分からなかった。今も分からない。


愛情がなかったら、キスの先ができるってこと?


――先生はわたしと、付き合っていないから、愛情がないから、キスの先をしてくれたってこと?


/132ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ