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余熱
第11章 横切る

徐々に下ろしていたわたしのワンピースを完全に脱がし終わった祐は、

さらりと自分のTシャツも脱いだ。

青から紺へと濃くなっていく夕闇に差し込む淡い光の中で、

普段日に当たらない祐の白い上半身が浮かび上がった。

そこからは、祐の着ている服から漂う柔軟剤の匂いではない、

祐自身の匂いが放たれていた。

その匂いからは明らかに欲望が零れ出ていて、

わたしは胸が苦しくて仕方がなかった。

こんな祐を、わたしは知らなかった。

それから彼はわたしの濡れそぼった秘部をほどほどに舐め上げ、

暗がりの中デニムパンツを脱ぎ、ポケットから取り出した避妊具を装着しようとして少々手こずっていた。

そんな彼の様子を眺めながら、

先生と違って、彼は指を使わなかった

先生はいつの間に避妊の対策を施したのだろう

などとぼんやり考えていた。

やがて一糸纏わぬ姿となった彼はわたしに覆いかぶさって、

わたしの中に辿々しく入ってきた。

「…んん…っ」

中がぐっと押し広げられる快感に、甘ったるい声が漏れて、

恥ずかしくなって反射的に口元を押さえると、

彼はそれを目敏く捕らえてわたしの手を引き剥がした。

そして汗ばんだ手に指を絡め取られる。


「…もっと聞かせて、さっきの」


そう言いながら彼は、腰を奥へと進めたり引き抜いたりし始めた。

その二つの動きの単なる繰り返しではなく、時々奥を抉るような動きも見せてきた。

こんなのどこで覚えたの、とまるで彼の母親が尋ねるようなことを聞くと、

彼は困ったような表情を浮かべたまま、何も答えてくれなかった。

わたしが知らないだけで、きっと祐は祐で他の女の子とそういう関係になったことがあるのかもしれない。

自分も他の男性を知ってしまったからだろうか、

不思議と嫉妬といったものは生まれなかった。

今はただ、次々と現れる自分の知らない祐を受け止めることで精一杯だった。

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