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余熱
第2章 揺れる


「“高田くん”って、俺でしょ?

いつもしてるの?あんなこと。

俺にされるの想像しながら?」

自分でもびっくりするくらい意地悪く、情欲に満ちた声色でそう囁く。

彼女はさらに震えながら、

いつもじゃない、

そう小さく答えた。


「じゃあさ…

それを、俺が、実際に先輩にしたら…

先輩どうなる?」


耳元で吐息交じりに囁きながら、先輩のそこにスカートの上から触れる。


「やっ…」


「…嫌じゃないくせに。」


ずっとこうされたかったくせに。

今も、早くぐちゃぐちゃに掻き乱してほしいくせに。


そう思う自分は、明らかに自分の知らない自分で、自分でも恐ろしかった。

スカートの中に手を入れ、ショーツにそっと触れると、布越しでもしとどに濡れているのが分かった。

俺は彼女の身体を抱き上げ、グランドピアノの上に乗せ、華奢な両脚を開かせた。

スカートを捲り上げ、ショーツの上から恐る恐るそれを擦る。

こんなことをするのは、もちろん初めてだった。

初めてなのに、口からは自然に、彼女を責める言葉の数々が出てきた。

初めてなのに、これからどうすれば彼女が悦ぶのかも手に取るように分かった。


「ああ…っん」


ゆっくりと、爪で引っ掻いていくように、上下に指を動かすと、彼女の半開きになった口からは歓喜の嬌声が漏れた。

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