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余熱
第2章 揺れる

ショーツの布地越しと、そうでないのとは、全く違った。

熱くて、崩れていて、

そして、いけない匂いがする。

全体を、円を描くようになぞると、


「はぁぁん…っ!」


待ち望んでいた快感に、まるで歓喜の涙を流すかのように、先ほどとは比べものにならないほど体液を溢れさせる、彼女の秘部。

三、四周円を描いたところで、触ると彼女の体がびくっと強い反応を示すところを見つけた。

そこに指を運び、指の腹に少しばかり力を入れてみると、彼女の腰が浮き、脚が震え、体液もさらに溢れ出てきた。


「…ここ?」


彼女は目をぎゅっと瞑りながら頷く。

俺はその小さな突起に、中指の腹で小さく円を描いた。


「あぁっ…そこ…っ」


彼女は声を上げながら身悶え、グランドピアノの上にかかっているカバーをぎゅっと掴む。

指を親指に替え、一層力を込めて、そこを弄る。


「んんっ…だめっ…だめぇ…っ」


そのすぐ下にある穴からは、洪水のように体液が溢れ出て、グランドピアノのカバーを濡らしていた。

そこを貪りたいーー。

そんな衝動に突き動かされ、突発的にそこに口を当て、舐めてみた。


「ひゃぁあんんっ…ちょ…あぁっ…そんなの…っ…だめ…っ…無理…っ」


今までにない彼女の反応に、全身の血液が激しく泡立つような興奮を覚えた。

たまらず、親指で突起を潰しながら、溢れる体液を飲むように舐めた。


ーーこんなの…

俺、童貞なのに…

先ほどからの加虐心や、愛撫の仕方ーー。

どこかで覚えるようなものではないのだ。

これはーー本能だ。

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