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余熱
第3章 重なる

「…わかりました。…すみません。」

時々、水美はこうやって自慰に走ることがあった。

そしてその時に、月夜の少女の姿を垣間見る。

だから、関係を止められずにいる。

彼女の自慰を横目に、自身に付着した彼女の蜜を拭き取り、服を着る。


――それで済むのなら、いつもそうしてくれればいいものを。


こちらとしても、自慰している彼女の方が興奮するし、ちょうどいいじゃないか。

「…お邪魔しました。おやすみなさい。」

俺の名を叫びながら、夢中で性具と交わる水美からの返事はなかった。

俺は水美のマンションを後にし、車に乗り込んだ。

そして夜の街を走りながら、再び塾で会った少女のことを考える。
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