この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
余熱
第4章 滲みる


「…今の、彼氏?」


祐との通話記録をぼんやり眺めていたわたしは、ドアのすぐ側から発せられたその声に、また過剰に反応してしまった。

ーー声が…違う、さっきと。

電話の時の声だ。

二人きりの時の声だ。


「…いえ、そんなんじゃありません。」


「そんなんじゃなかったら、何?」


先生はこちらにゆっくり歩み寄りながら、問い詰めてくる。


何でもいいじゃないですか!


そう反論する言葉は喉元まで来ていた。

でも、先生の方を向くと、たちまち言えなくなった。

眼鏡の奥の切れ長な眼差しに、あっけなく捉えられてしまったから。

あの時、初めてこの視線を見た時の感覚がそっくりそのまま蘇ってくる。


「…お、幼なじみ、です…っ」


途切れ途切れに振り絞った言葉は震えていた。


/132ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ