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余熱
第5章 痺れる

「せんせ…っ!せんせ…っんああぁっ!」

悲鳴のような喘ぎ声が頭上から聞こえ、はっと我に返った。

見上げると、彼女はぐったりと椅子に身をまかせたまま、動かなくなっていた。

瞼は閉じ、長い睫毛が濡れていた。


「…大丈夫?」


そう尋ねながら太腿を撫でてみるが、返事も反応もない。

どうやら意識を飛ばしてしまったようだった。

やりすぎたか?

とにかく無我夢中で、秘部を蹂躙し、味わい尽くしてしまっていた。

でもこんなに感じてくれるとは思っていなかったので、驚いた。

達しても達しても止められず続けてしまったとはいえ、まだ挿入前だ。

女が情事中に失神することさえ、決してよくある話ではない。

ましてや彼女の場合、おそらく処女だ。

いくらなんでも感度が良すぎる。

前戯でこの有り様なのだから、挿入なんてしたら…

そう考えると、背筋が寒くなるほどの興奮が体を突き抜ける。

いつもはここまでで満足していた。

しかし、彼女に触れて、まるで化学反応を起こしたかのように、変わってしまったようだ。

この先がしたくてしたくて、たまらない。

こんな強い性欲が生まれたのは初めてだった。

全然足りない。

もっと、もっと、欲しい。

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