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余熱
第6章 嵌まる

後頭部で強くネクタイを縛ると、葉月は気付いて目を覚ましてまった。


「…んっ……えっ…なに…?」


隠された両目へとそろそろと伸びる手を拘束し、彼女の背中に覆い被さった。


そして、右耳に向かって、



「…葉月」



先ほどポケットから聞こえたあの声のように、囁いてみた。


そのまま耳を舐めると、微かに声が漏れた。





「んっ…」





心臓が止まってしまうかと思った。



ーーあの声だ。



ほんのわずかに吐息に交じった声だったが、俺の全身を一気に熱くさせた。



舌を尖らせ、耳の穴へと挿し込む。



「あっ…ん」



今度は先程よりもはっきりと聞けた。


可憐な色香をたっぷりと含んだその声を至近距離で感じ、脳髄が甘く痺れる。


たまらずに、耳を舐めながら秘部へと手を伸ばした。
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