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余熱
第7章 火照る

祐の部活が終わる15分ほど前に、いつもの柱へ向かうと、

祐ではなく、長岡さんが柱にもたれかかっていた。

「森さん、ちょっといい?」

「えっ、わたし?」

てっきり祐を待っているのだと思っていた。

そして彼女は歩み寄るわたしに向かって、

「森さんは、祐のこと好き?」

と、唐突に尋ねた。

「えっ…それは…恋愛対象として、ってこと、だよね…?」

狼狽えながら返すと、

「当たり前でしょ」

突き放すようにそう言われた。

「そ、それは…分からない。」

「はぁ?分からない?」

彼女の透き通った声が、低く冷たくなる。

「祐は、物心ついた時から隣にいて…」

それから自分自身でも確かめるように、祐への想いを彼女に説明した。

祐以外の人と恋愛関係になるなんて考えられない。

そう口にする時は、自らを斬りつけるような気分だった。

何年間も持ち続けてきた信念だというのに、たった一夜で捨ててしまったのだから。

「…あっそ、まぁ何でもいいの。


そしたら、先週の金曜、塾から車に乗せてもらってた男の人とはどういう関係なわけ?」


「えっ…」


思考が停止する。


息が出来なくなる。


何で、知ってるの…?


ひどく動揺するわたしの様子を見て、彼女は赤い唇の端をきゅっと上げた。


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