この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
余熱
第8章 欲する

いつも凛としている沙月の声が、
今は甘くだらしなく崩れ、
わたしの耳の奥に絡みついてくる。
それだけではなく、粘り気のある水音も耳に響いてくる。
覆いかぶさる白衣にしがみつき、与えられる快楽に身悶え、悦ぶ彼女の姿に、
わたしの体の奥にある熱が、また疼き始める。
きつく閉じた太腿の間が、じんじんと痛む。
「はあぁんっ…!」
一際甲高い声を上げながら、
彼女の白衣を掴む手には力が篭り、うち震える。
「あぁ、すごい、こんなに溢れさせて…ほら。」
どうやら化学の先生は、彼女に試験管を挿れていたらしく、
溜まった体液を彼女の目の前へ運んでから、試験管立てに入れた。
「溢れちゃったから、もう一本ね。」
「いや…っ、先生…っ、もう…」
また空の試験管を挿し込もうとする彼に、彼女は懇願しようとするも躊躇っている。
すると彼は、
「ちゃんと言ってくれなきゃ、分からないよ。」
と意地悪く言い、試験管を彼女に当てがった。

