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余熱
第8章 欲する

祐は、わたしの方からキスをされたことに、初めは驚いていたようだった。


しかし、次第に主導権は祐の方へ移り、わたしの口内は祐の舌に翻弄されていった。


少し頭がぼうっとしてきた時、唇が離れる。


そして、くるっと二人の上下が反転した。


祐はただ、わたしの瞳の奥を覗くように見つめてくる。


「…祐、

……この続き…して。」


わたしは意を決して口に出した。


「続きって…

…もうお終いだ。

キスするなら葉月の家でって言っただろ。」


「歯止め、

きかなくなってもいいから。」


祐は口をつぐむ。

わたしは続ける。

一度口に出してしまうと、止めようにも止められなかった。


「もっと、して。この先もして。お願い。」



「………できない」



沈黙を置いて、祐が振り絞るように言う。


「なんで…っ、」


何でそんな切ない顔するの…?


「…わたしのこと、好きじゃないの?

だから、出来ないんでしょ?

…わたしたちやっぱり、幼なじみのままの方が…」


「違う!」


祐の声が鋭くなる。

顔に水をかけられたような気持ちがした。

すうっと我に返る。


そして、

「葉月のこと、好きだから…

大切だからこそ、できないんだよ…」

祐は声を震わせながら言った。

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