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光と首輪、絡まる鎖
第5章 海
誰か誘ってくればよかった。
どうしよう。
どうやって逃げよう。
そんなことを考えていると
「こはる?」
名前を呼ばれた。
振り返るとそこには
ウェットスーツを上半身だけ脱いだ光さんが居て
わたしのほうに歩いてきていた。
「光さんっ!」
「こはるどうした?誰これ」
光さんが睨むようにその男達を見た。
「あ、彼氏のお迎え?」
目の前の男が言う。
「そうだけど、こはるに何か用?」
光さん!?
光さんの方を見ると
まだ男達を睨んでいて、
濡れた髪からぽたぽと水滴が落ちる。