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光と首輪、絡まる鎖
第5章 海



少しだけ顔に皺ができて、
わたしが光さんのパーカーを着ているのに
気付いたみたいだった。




「おい、賢児!」

「なに?」




賢児さんが光さんを見る。




「こはるナンパされてたぞ。
 上になんか着せるか、誰か一緒に行くかしろ」

「えっ、こはるごめんね、恐かったよね」




賢児さんが申し訳なさそうにわたしを見る。




「だから光の服着せたの?
 こはるちゃんのほうがその服似合ってるんじゃない?」




そう言って千恵美さんが笑ってる。




でも千恵美さんはわたしが
これを着ていることは許せないと思う。

女だからわかる。

さっきの顔は、そう言っていた。




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