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光と首輪、絡まる鎖
第7章 雪山
「お茶入れようか」
千恵美さんが急須に茶葉を入れて
そこにお湯を入れていく様子を
ふかふかの座布団に座り眺めていた。
「こはる、後で貸し切りのお風呂入ろうか?」
賢児さんが耳元で囁くように言い、
びっくりして賢児さんの顔を見ると
柔らかく笑っていた。
「賢児!ここ部屋風呂付いてるんだな」
「そうみたいだね、そっちは2人で使ったら?
俺ら下の家族風呂使うし」
「賢児さんっ!」
一緒にお風呂に入ることを
さらっと言うもんだから、
思わず賢児さんの言葉に被るように声を出した。