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光と首輪、絡まる鎖
第8章 誕生日



昼間は大きなビルだなーくらいにしか
見えなかったビルが
夜になってライトが点いて
すごく綺麗だった。




しばらく車を走らせていると
はしゃぎすぎたせいか
うとうととしていたら
賢児さんはすごく大きなホテルに入った。




いつも行くようなラブホテルじゃなくて
すごくおしゃれで綺麗なホテルだった。




お泊まり用の荷物ともらった薔薇の花束、
さっき買った物が入っている
キャラクターのショップ袋を持って
ロビーに行くと、

賢児さんはわたしをソファーに座らせて
チェックインをしに行った。




こんなホテルに泊まったことがないわたしは
落ち着かなくてキョロキョロと
辺りを見渡していた。




一通り見て飽きると
賢児さんは何を買ったんだろう?と思って
袋の隙間から中身を見ようとする。



「こはる?」


ビクッ




悪戯がバレた子供のように
体をビクつかせて賢児さんを見ると


「後であげるからまだ見ちゃだめ」


と言って手を繋いできた。




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