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光と首輪、絡まる鎖
第8章 誕生日
ろうそくの火が全部消えると
電気を点けられて、
賢児さんがコルクを開ける。
ポン♪っと音がすると
グラスに綺麗な色のお酒が注がれる。
「このシャンパンなら、こはるも呑めると思うよ?」
「シャンパンって聞いたことある!
なんか光さんとか似合いそうだよね」
「光の話は禁止・・・」
「ごめんなさい・・・わざとじゃないよ?」
「わかってるよ、ほら乾杯」
グラスを軽くぶつけると
チンッ♪という音が響き、
一口呑んでみた。
「これ、おいしい・・・」
「よかった、こはるに気に入ってもらえるか
心配だったんだ」
「この味好き!賢児さん、ありがとう」
そう言うとグラスを持ったまま
賢児さんがわたしに軽いキスをして
「こはる、好きだよ」
と真剣な顔で言ってきた。