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光と首輪、絡まる鎖
第8章 誕生日
「賢児さん・・・大好き、なの・・・」
涙で賢児さんの顔が見えなくなっていた。
でも急に溢れたわたしの想いを
どうしたらいいのかわからず
「好き、賢児さんが好き、なの・・・」
何度も同じ言葉を繰り返す。
「・・・こはる」
賢児さんはわたしの名前を呼ぶと
強く、わたしの体を抱きしめてきた。
わたしはグラスを片手に持ったまま
賢児さんの体に腕を回した。
わたしの溢れる想いを表すように
両目からは止め処なく涙が溢れていた。
「こはる・・・」
「賢児さん・・・・すごく、好きなの
どうしたら、いい・・・?」