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光と首輪、絡まる鎖
第8章 誕生日
それがすごくかわいくて
賢児さんが愛しくて、仕方がなかった。
「あ、今笑ったでしょ」
「わ、笑ってないよ」
「もう抱いてあげない・・・」
「っやだぁ!」
彼をきつく抱きしめると
クスクスと笑って
「嘘だよ」
と囁かれた。
その声がすごくかっこよくて
もう一度泣きそうになってしまったけど、
「賢児さん・・・好き・・・」
と言ったら
「俺も、こはるが好きだよ」
って、やっぱりかっこよく言うから
また泣いてしまった。
賢児さんとやっと想いが通じたみたいに感じて
すごく、すごく、幸せだった。