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光と首輪、絡まる鎖
第8章 誕生日
胸にキャラクターの絵が描いてあった。
黒は大きいサイズで、
グレーはわたしにちょうど良さそうだった。
「黒は俺の」
「グレーがわたしの?」
「そう、これくらいならお揃いできるかなと思って」
賢児さんが黒いパーカーに袖を通した。
だからわたしもグレーのパーカーを着ると、
洗面所まで腕を引かれ、連れて行かれた。
自分達の姿を鏡に映し賢児さんがわたしのパーカーの
フードをひょいっと被せると、丸い耳が付いていた。
「かわいい・・・!」
「気に入ってくれた?」
「うん!今日これ着てデートしたい!」
賢児さんがわたしの彼氏ですよって
見せびらかしたいくらい
嬉しくて、幸せだった。