この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
光と首輪、絡まる鎖
第8章 誕生日
それを手に取ってハンガーから外す。
着ているパーカーを脱いで、
そのハンガーに掛け、元の位置に戻した。
光さんに
『誕生日メールありがとう。
光さんとは8歳違いになったよ』
と送ったら、珍しくすぐに返ってきた。
『ついにバレたか』
そのメールで少しだけ笑ってしまったけど
そのメールには返信しないで、
光さんの着信音設定を解除した。
光さんのパーカーをゴミ袋に入れると
少し寂しいような気もする・・・。
するとまたメールが入ってきて、
受信BOXを見ると、それは賢児さんで
『こはると誕生日を一緒に過ごせてよかった。
今度は俺の誕生日を一緒に過ごそう』
とかいてあって、
賢児さんの誕生日をお祝いしたいと心から思った。
わたしは
『賢児さんとずっと一緒に居たいです』
と返信して、
壁に掛けたお揃いのパーカーを見つめた。
【第8章 END】