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光と首輪、絡まる鎖
第9章 過去
わたしは大学を卒業して、就職していた。
会社の事務の仕事は初めてのことで、
毎日仕事を覚えるのが精一杯。
賢児さんとはたまに電話するくらいだった。
夏が終わって、賢児さんの誕生日がもうすぐとなった秋、
賢児さんの誕生日プレゼントを買いに
大きなショッピングモールに出かけた。
そこでお昼ご飯を食べながら
スマホで賢児さんとメールをしていると、
わたしの前の席に人が座った。
ふと顔を上げると、
そこには何故か光さんが居た。
「よっ、久しぶりじゃん」
「光さんっ!?」
ビックリしすぎて
食べていたサンドイッチをむせてしまう。
「ゴホッ!ゴホッ!」
「おい、落ち着いて食えよ」
「そんなことより、光さん
なんでここに居るの!?」