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光と首輪、絡まる鎖
第9章 過去
助手席に座ってお水を口に含む。
光さんが運転席に乗ってきて、
まだふわふわとする頭で
その横顔をぼーっと見ていた。
光さんが急にわたしの方を向いた。
それがだんだんと近付いてきて、
光さんの唇と、わたしの唇が重なった。
何!?
「もう俺のこと、好きじゃないの?」
え?何言ってるの、光さん。
「俺とここでヤッたの、覚えてないの?」
光さんの親指が、わたしの唇を撫でる。
「ちょ、光さんっ」
その手を払い除けようとすると
光さんは運転席のシートを倒した後に近付いてきて、
わたしの座っている助手席のシートも倒してしまう。