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光と首輪、絡まる鎖
第9章 過去



「ほんとにそれだけ?」

「う、うん、それだけ」

「そっか、今日こはる泊まれる?」

「え!?この後!?」

「うん、できれば一緒に居たい、んだけど」

「うん、大丈夫だよ!」



賢児さんは着替えを持っておいでって言って
わたしを家まで送り届けてくれた。




沙良に

『賢児さんとちゃんと話したよ。
 また今度沙良にちゃんと話すね。
 ありがとう』

とメールしてから、
賢児さんの待つ車に乗った。



「賢児さんお待たせ!」

「うん」




賢児さん・・・?



なんか怒ったような雰囲気がして

「ごめんね、すごい待った?」

って言ったら

「いや、そんなに待ってないよ」

って答えてくれたのに、
その声には怒気が含まれていて
少しだけ恐くなる。




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