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光と首輪、絡まる鎖
第9章 過去
車を走らせて、ラブホテルの中に入ると
「こはる行くよ」
って言われて、
賢児さんがわたしの荷物を持ってくれて
腕を引かれて部屋に入った。
そこはいつもみたいな部屋じゃなくて
部屋の入り口にロープや鞭などが
何個もぶら下げてあって、
恐くなって立ち止まってしまった。
「こはる、大丈夫、それは使わないよ」
そう言って荷物を置くと
ソファーに座ってわたしの手を引き
わたしを膝に乗せて向かい合わせになる。
「賢児さん、これ好きだね」
「だってこうしたら、こはるは逃げられないでしょ?」
そう言ってわたしを抱きしめ、唇を重ねる。
少し乱暴なキスをしながら
着ているカーディガンとワンピースを脱がされる。